以前本ブログでご紹介しました『ダボス会議に学ぶ-世界を動かすトップの英語』 (鶴田 知佳子/柴田 真一、コスモピア)の続編として、『ダボス会議で聞く世界の英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一著、コスモピア)が発売されているのを店頭で発見、さっそく買ってきました。
本書は、ダボス会議のこれまでのスピーチ素材のなかから、ネイティブだけでなくノンネイティブも含めて20カ国26人の世界的リーダーのスピーチやディスカッションを取り上げています。テーマもグローバルかつ多岐にわたり、今日的話題がもりだくさん。以下、とりあげられているトピックを拾い上げてみました。
<アジア・オセアニア>
・アジアを動かす「ボトムアップ」の力-アジアは統合に向かうか?
・中国経済が抱えるふたつのリスク-保護主義と外貨準備高
・勤勉な国民性が鍵を握る-メリルリンチ副会長が語る中国
・インドの勢いを止めるものは何か?-インド屈指のグローバル企業インフォシス
・インドの地球温暖化対策-問われる途上国の責任
・ひとつになるアジア-ASEANの可能性
・テロとの闘いは、いかに世界を変えるか?-9.11はなぜ起きたのか
・インターネットの力を利用せよ-メディアの帝王が語る表現の多様性
<アフリカ・中東>
・国連は生まれ変われるか?-アナン前事務総長のメッセージ
・海外援助のゆくえ-アフリカ初の女性大統領
・「文明の協力」が実現した国-世界が見守るアフガニスタン大統領
・オイルマネーのゆくえ-最も熱い都市ドバイを誕生させた男
・迷えるアメリカ?-ライス国務長官が語るアメリカの自負と責任
<ヨーロッパ>
・9.11後の世界-テロとの戦い
・ユーロの力-欧州中央銀行トップが語る
・ヨーロッパの自由市場-郵政民営化を成功させたドイツ人CEO
・エネルギーの安全保障-ヨーロッパ最大のエネルギー企業ENI
・地球温暖化と石油燃料-巨大エネルギー企業ロイヤルダッチシェル
・ロシアの世界戦略-エネルギー資源問題の鍵を握るガスプロム
・「音楽の力」を信じる-世界最高のバイオリニスト、ヴェンゲーロフ
・「人間の安全保障」-人間を中心に据えた新たな可能性
これらの話題が、欧米のみからの発信ではなくて、世界の各国代表からの発信であるところに意味があります。「アメリカ英語」にペラペラになりたい方には本書は向きませんが、英語を用いて世界と伍していきたいと思うひとにはぴったりの教材です。わたしもこんな本つくりたいなぁ。
以下は版元ホームページにあった目次です。人名しかなくて、テーマが載ってないけど・・・。いいんですかね、これで・・・。
【序文】ダボス・日本・英語-今井義典(NHK解説委員)
【序章】
[日本]緒方貞子(JICA理事長)
【PART1】アジア・オセアニア
[中国1]朱民(中国銀行副頭取)
[中国2]成思危(全人代常務委員会副委員長)
[中国3]王建宙(チャイナ・モバイル会長兼CEO)
[インド1]ナンダン・ニレカニ(インフォシスCEO)
[インド2]モンテック・アルワリア(インド政府計画委員会副委員長)
[韓国]尹鍾龍(サムスン電子副会長兼CEO)
[フィリピン]アロヨ大統領
[マレーシア]マハティール前首相
[オーストラリア]ルパート・マードック(ニューズ・コーポレーション会長兼CEO)
【PART2】アフリカ・中東
[ガーナ]アナン前国連事務総長
[リベリア]サーリーフ大統領
[ヨルダン]ラーニア王妃
[アフガニスタン]カルザイ大統領
[UAE]モハメッド・アル・ゲルガウィ(ドバイ・ホールディング会長)
【PART3】ヨーロッパ
[イギリス]キャメロン(イギリス保守党党首)
[フランス]ジャン・クロード・トリシェ(欧州中央銀行総裁)
[ドイツ]クラウス・ツィムヴィンケル(ドイチェポスト会長)
[イタリア]ロベルト・ポリ(ENI会長)
[オランダ]イェルーン・ヴァン・デル・ヴェール(ロイヤルダッチシェルCEO)
[ロシア]アレクサンダー・メドベージェフ(ガスプロム副会長)
【特別編】
[アメリカ1]コンドリーザ・ライス国務長官
[アメリカ2]ウィリアム・マクドナー(メリルリンチ副会長)
[アメリカ3]ロバート・ゼーリック(世界銀行総裁)
[スイス]クラウス・シュワブ(世界経済フォーラム創設者)
[ロシア]マキシム・ヴェンゲーロフ(バイオリニスト)
●『ダボス会議で聞く世界の英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一著、コスモピア)
●『ダボス会議に学ぶ-世界を動かすトップの英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一、コスモピア)
●世界経済フォーラム(ダボス会議):Wikipedia
●世界経済フォーラムYouTube公式チャネル
http://jp.youtube.com/WorldEconomicForum
●世界経済フォーラムホームページ
http://www.weforum.org/