『ダボス会議に学ぶ-世界を動かすトップの英語』 (鶴田 知佳子/柴田 真一、コスモピア)を買いました。
内容はタイトルのとおり世界経済フォーラム年次総会(通称「ダボス会議」) のパネルディスカッションやスピーチを教材化したものです。 最近の英語教材は軽いものばかりで、あまり面白味のないものが多いですが、 本書はかなりガッチリとした印象です。その割に文字組や割付にくふうがなされているので読みづらいことはなく、よくできていると思います。
付属CDを軽く聴いてみたのですが、スピーチもゆっくりめですので、語彙の問題を除けばどなたでも取り組めそうです。 上級者には物足りないかな。でも、くり返し音読すればスピーチの練習になりそう。
TOEICを中心に英語の教材は「読み上げ」の音声素材が多いので、 このような生のスピーチやディスカッションを扱う教材は貴重です。間の取り方、あいずち、相手方との言葉の重なり方など、 呼吸が大事ですよね、言葉は・・・。
最初にでてくるのが、トニーブレアです。彼の話し方、好きなんです。ブッシュはいなかもんくさい英語。 クリントンのしゃべりは好きだけど、ケネディの真似っぽい。ブラウンは、いかにも労働党っぽいカラーかなぁ。
目次をみていただくほうが話ははやいので、以下に添付しておきます。聴き流すだけなら一日で終わりそうです。 くり返し使ってもいいし、聴き流してもいいし、いろいろな使い方ができる教材です。
【序章】いま、世界が抱えている課題
トニー・ブレア(イギリス首相)
・ダボスのスピーチを依頼されるのは大変光栄なことです
・たとえ最強の国でさえグローバルな価値に訴えなければ国益はない
【第1部】変わりゆく力の均衡
ローラ・タイソン(カリフォルニア大学バークレー校教授)
ゴードン・ブラウン(イギリス財務相)
ロイド・ブランクファイン(ゴールドマン・サックス会長兼CEO)
ピーター・マンデルソン(欧州委員会、通商担当委員)
ネビル・イスデル(ザ・コカ・コーラ・カンパニー会長兼CEO)
ジェームズ・シロー(チューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズCEO)
イアン・デイビス(マッキンゼー・アンド・カンパニー マネージング・ディレクター)
ジェームズ・ダイモン(JPモルガン・チェース銀行会長兼CEO)
ジョセフ・スティグリッツ(コロンビア大学教授)
[第1章]グローバル経済
「第2章」課題を決めるのは誰か?
「第3章」貿易交渉の凍結、その進展の必要性
[第4章]変わりゆく力の均衡
[第5章]グローバル化へのビジネス・マニフェスト
【第2部】Web2.0の影響とソーシャル・ネットワーク・モデルの台頭
ビル・ゲイツ(マイクロソフト会長)
チャド・ハーリー(ユーチューブ創業者兼CEO)
カテリーナ・フェイク(フリッカー創業者)
マーク・パーカー(ナイキ社長兼CEO)
ヴィヴィアン・レディング(欧州委員会情報社会・メディア担当委員)
[第1章]Web2.0とは何か?
[第2章]ビル・ゲイツが語る今後の方向性
[第3章]ボトムアップ型の構造改革
[第4章]Web2.0はバブルの再来なのか?
[第5章]知恵の集まり=「集合知」の力
[第6章]質疑応答Q1. Web2.0が社会にもたらした本質的な変化とは?
[第7章]質疑応答Q2. Web上の著作権に関する問題の解決法は?
[第8章]質疑応答Q3. Web2.0現象はメディアによって引き起こされたのか?
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