2007年3月アーカイブ

 昨日行ったどじょう料理屋さんに、鯉のあらい、鯉こくもメニューがあり、鯉料理が恋しくなってきました。祖母が長野県佐久市の出身で、母も戦時中疎開で滞在していたこともあり、私の子供の頃、我が家では鯉料理が出されることも珍しくありませんでした。スーパーでもときどき食用の鯉がおいてあり、買ってきては母がさばいてくれたものです。小学校の頃、同級生に鯉料理の話をしても、みんな不思議そうに、「なまぐさいんじゃないの?」なんて言われたものでした。

 祖母からはよく、鯉の話を聞かせてもらいました。鯉が滝を上る話、食べる前にしばらく真水を入れた樽に買って泥を吐かせる話・・・。そして、深川に移ってからの話、木場の材木問屋の話。秩父の木を伐採し、いかだを組んで川を下り木場まで運んでくる。再びいかだを切り離し、職人はサーカス芸人のように木材を足でくるくる回しながら岸へと動かしていく・・・。私は一度も眼にしたことがないけれど、そんな話をいつも聞かされながら想像していたものでした。両国の相撲取りが遊びに来た話しなんかもあったっけ。

 ひるがえって、多摩ニュータウン育ちの私は、子供や孫に何の話をすればいいのだろう。わたしたちのまちは、新住区域で、公団や都が開発して、高度成長期に移り住み、そこに生まれた子供も大人になって新しい地に移っていった話を・・・。すればいいの?私のローカル・アイデンティティはどこにあるんだろう。そういえば、多摩の遺跡を自転車でたどってみたこともあったっけ。私たちの遊び場は、開発前の大きな空き地がいっぱいあって、そこらじゅうで野球や探検もできた。でもそれは「中間風景」で、いまは大きな団地が並々と建っている。

 教育基本法に入れることが必要かどうかはべつにして、義務教育や社会教育のなかで伝統文化について学ぶのはとてもよいことだと思う。継承するかしないかはもちろん本人の自由ですが、スタート時点として、地域のよさを知ることによって彼らが大人になったときに地域への還元を考えるかもしれない。ゆくゆくは地域で暮らそうと思うかもしれない。
 もちろんさまざまなバックグラウンドをもった方への配慮も必要であり、多文化理解・国際理解の学習をセットにしたうえで相対的にとらえられる視野を育成することも大切・・・。

 ・・・話が大きくなってますが、単に鯉料理を食べたくて、食用鯉を検索したのをメモっておくための日記のつもりでした・・・。(笑) 調べてみたら、いろいろありました。いきたまま送ってくれるお店もあるそうです。私の性格ではそのまま飼ってしまいそうですが・・・。

■氏家鯉店(宮城県)
 http://www.oak.dti.ne.jp/~koione/index.html

■鯉の店 小諸魚甲(長野県小諸市)
 http://www.koi.co.jp/

■鯉の三の宮 松田(新潟県五泉市)
 http://www.koi3.jp/

■木場の問屋組合の歴史年表(東京木材問屋協同組合)
 http://www.mokuzai-tonya.jp/03about_us/history/01edo.html

■受け継がれる水の曲芸 木場の角乗り(財団法人 東京観光財団)
 http://www.tcvb.or.jp/jp/tokyo_topics/0610/topics_02.htm

■江東区の伝統芸能(江東区HP)
 http://www.city.koto.lg.jp/seikatsu/shogai-gakushu/6358/


 土曜日は、論文指導を受けるため、大学院に行ってきました。「キミの文はすらすら読みやすいけど、論文はそれじゃだめだよ。悪文じゃないと。受動態で書くのが基本だよ。」

 会社に入った頃の報告書や企画案に「~と思われる」「~といえるだろう」など客観的な書き方をしていたら、「これじゃ論文だよ。『~したい』など、自分の意志をもっと書かないと」と言われたことがあります。自分としては、客観的な推論によって導かれるほうがいいと思っていたのですが、そうでもないんだなぁと。

 英語を教えていた頃、評論文の読み方・エッセイの書き方を勉強していたときに、It seems to beやshould be、could beなどの表現を見るにつけ、日本語の論文って結局英語の論文作法の焼き直しなんだなと思いました。英語は能動態でも客観推論ができるように助動詞や不定詞による表現があるけど、日本語にはそれがないから受動態連発になる・・・。

 論文を書くというのは、その内容についての勉強だけでなく、日本語や英語の運用についても勉強になります。社会人大学院そのものの価値は学歴としては評価されないとしても、自分の職業上の業務が学術的な貢献につながり、それが学会のなかでの足跡になることなのでしょうね。

 編集者としても、社会科学の論文の読み方や書き方が少しでもわかり、業務で携われる領域が広がったこともプラスになるかなと思っています。

 論文指導のあとは、先生とゼミ同級生の某氏とともに森下のどじょう料理専門店「伊せ喜」に行きました。明治20年創業、伝統のどじょう料理が食べられます。私たちは先生のおすすめにしたがって、「どうぜう丸なべ」「骨ぬきどぜうなべ」を食べました。
 丸なべのどじょうは、丸ごとたべられるように何時間もかけて煮込んだものが出されます。ただし、どじょうの姿がそのままなので、苦手な方も多いとのこと。
 骨抜きどぜうなべは、どじょうの身を開き、骨を抜いた物です。丸なべが苦手な方むけに先々代が考案したとのことです。割り下で煮て、生卵につけて食べるすきやきタイプです。

 雰囲気のあるお店なので、とても楽しいですよ。

■どじょう料理専門店「どぜう伊せ喜」
 http://www.dozeu-iseki.com/

■食べログ.comの「伊せ喜」情報
 http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002974/


 

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