2008年2月アーカイブ
とりあえず民法のストリーミングを見終わった。60分のビデオが104回もあったのですよ。最初は12月中にみるつもりだったんだけど、だめだった。1月中というのもまもれなかった・・・。ながかった、けわしかった。
すこしずつ、不動産登記法のビデオをみはじめた。こちらも80回もあるので、たいへんだ。べつに不動産屋になりたいわけじゃないところがジレンマだけど。債権の回収、資産の保全などを考えれば、不動産登記の知識は大切。自分のマンションの登記も調べてみようかな。
きらいなことば、その1
「KY」
きらいなことば、その2
「イタい」
どちらも、反吐がでるほど、だいきらい。
最近、書くことがあまりにもないので、「社会人大学院生を終えて思うこと」というテーマで振り返ってみることにしました。
わたしが大学院生になるなんて、ぜったいむりと思っていました。誰もがそう思うはず。仕事だけでもたいへんなのに、そんな時間はとれっこないはず。・・・と。
でもね。働きながら大学も出たわたしだからこそ、いえることだけど、「大学より大学院のほうが社会人にとって通いやすい」ということです。夜間大学や通信制大学のように、社会人にも通える大学はたくさんあります。でも、大学は取得すべき単位が多い。180単位くらいでしたでしょうか。必要となるのは・・。
それに対して、大学院は2年間で30単位程度とればいいんです。1年間で15くらい。そうすると・・4単位の授業なら4つですよ。どようびに4コマ入れたらそれでOKです。
パワハラ、アカハラといわれる教授のいじめも、社会人にたいしては少ないと思います。わたしももし青年院生(うちの大学院では、いわゆるふつうの院生をこうよんでいます)だったら、つぶされてたとおもう・・・。社会人に対してはあるていどの線をひいて接してくれます。厳しいときもありますけどね・・・。でも、仕事で遅れたりといった、そういう理由はあるていど許してもらえるし。
テーマも仕事に絡めると、書きやすくもなるし。まあ、仕事に絡めたくないから新しい勉強をしてるというのもあるんだけど・・。いろんな仕事をもったひとと親しくなって、ああでもないこうでもないと研究テーマについて話し合ったり、愚痴ったりして。楽しかったな。いまおもえば・・。
政策の勉強をしてみたいと思って、「政策学校」を標榜しているところに通ってみたこともありましたが、あまりの質の低さに失望しました。どこがどう「策」なのだろうか、どこが「学び」なのだろうか。それで大学院の門をたたいてみようと思ったのがはじまりでした。財政学を学んだり、公共哲学を学んだり、やはり一定の基礎があってこその政策づくりといえます。
修士論文のなかに、そういった成果をいかせたかどうかはなんともいえないのですが、きっかけにはなったかなと・・。
行くかどうか迷っているひとは、ぜひトライしてみてください。(もしご要望があれば、研究計画書の書き方や対策なども書きます。)
今後やるべきこととしては、
・経済学、法学をしっかり勉強すること。政策の基礎だもの。
・数学もあなどれない。大学レベルの数学も、もういちど勉強しなおしたい。経済政策を語れるように。
・哲学、政治思想も大事。基本的な文献はしっかりよまないと。哲学は学問の基礎。
・フォーリンアフェアーズなど国際レベルの論文もよく読みたい。(大学院は地域政策専攻だったので)
・高校レベルの世界史をしっかり勉強しなおしたい。世界史がわかってないと政策研究は厳しい。
・英検1級をちゃんと取ること。留学の機会があったらひるまずに飛び込むこと。自分の専門分野に関することは、英語でもやりとりできるようにすること。世界中の人々に負けないこと。自国の文化や伝統などもしっかり話せるようにすること。第2外国語もがんばること。(英語圏以外にもフィールドをつくりたい)
・いくつかの学会に入会し、投稿すること。
・・・あたりかなあ。かなり欲張ってるけど。
『儲かる会社は業務委託契約でリスクなく人材を活用する』 (吉本 俊樹、BMCネットワーク 著、アスカビジネス)
「雇用契約から請負契約へ。会社と社員の新しい関係。
人材は欲しいが、雇用のリスクに不安を感じていませんか? 社会保険、とりわけ厚生年金保険に加入せずにすむ働き方・働かせ方を提案。新しい雇用形態である業務委託契約社員を活用するためのガイドブック。 」(アマゾン解説)
人材の活用法としての請負ならいいけど、「厚生年金保険に加入せずに」とは。単なる社会的責任の放棄になるよ。
このまま進んでいったら、世の中に正社員も労働者もほとんどいらなくなるね。だれも年金払わなくなるし。社会秩序崩壊。作りなおせばいいという意見もあるでしょうけれど、それはそれで大きな転換ですね。
本書は社労士が執筆。労働法の専門家ではないのでご注意を。
『パート・契約・派遣・請負の人材活用』 (佐藤 博樹 著、日本経済新聞社)
「飲食店や小売店でのパート店長の登場など、多様化が進む人材活用のポイントをわかりやすくまとめました。特定のタイプの人材についての活用法を解説するだけではなく、さまざまなタイプをどのように組み合わせれば効果的かという視点から説明しています。法律知識についても、専門家でない読者にも理解しやすいよう、必要最低限のポイントに絞って解説しました。短時間社員制度や裁量労働制など、従来とは異なる正社員の多様な働きかたについても触れています。 」(アマゾン解説)
「業務委託社員」という使い方は、指揮命令関係が存在するものの言い方で、社会保険回避、労災回避の意図が見えすぎてしまうのでまずい言い方。脱法行為ととられかねない。「外部委託先」と言わないと。労働法分かってるのかな・・。しっかりしてください・・。
2冊とも、偽装請負等の騒ぎが起こる前の本ですので、このまま鵜呑みにするのはまずいです。ただ、こういった本をバイブルにして企業は「業務委託社員」を増やしていったようですね。わたしもフリーランスを目指していたけれど、どうなんだろう。都合良く使われてしまう可能性もあり、悩むところです。
どうも法律を勉強すると、労働を醒めた目で見ちゃうんですよね。いいのかわるいのか、なんともいえないかんじ。
いま日経や経営コンサルタントが書いてる業務委託やアウトソーシングの本を読んでいます。いままでの本は、個人業務委託にたいして否定的なものが多かったのですが、いま読んでいるものはいずれも肯定的な立場です。ただ、どれも数年前のものなので、「揺り戻し」のあるいまとなってはやや古いかも。
ある程度専門性がある人々にとっては業務委託のシステムは悪くないのだけれど、単純にマンパワーを必要とする分野で、なおかつ「労務費の縮減」だけをうたい文句にされると、やっぱり腹が立つ。国民や公人でも国民年金を払わないというだけで批判の矢面に立つ時代なのに、企業が社会保険を払わないと公言するのはいかがなものか。
新しい働き方(いやほんとうは古くからある民法上の請負契約や準委任契約ではあるのですが・・)であるインディペンデント・コントラクターやディペンデント・コントラクターという概念を拡大解釈して、一般の労働者にもしわ寄せがきている・・・。ますます正社員になるのはむずかしくなり、ますます非正社員への差別も激しくなる。このような概念を社会全体が前向きにとらえられるような時代が来るのかしら・・・。日本以外はだいじょうぶなのかな。
社会保険の話になると、「直税にすればいいんだ」と簡単に言うひとがいる。でも、それは相互扶助の考え方や、措置の考え方がわかっていない。公的措置による社会保障になれば、ミーンズテスト(資力調査)が必要になる。ミーンズテストを受けた方ならわかるけれど、一定のスティグマ(汚名)を負うことになる。
あまりひとに言ったことがないけれど、わたしも母子家庭の育ちで、よく役所の方が資力調査に来ていた。クーラーがあるからだめだとか、クルマがあるからだめだとか。子どもがこんなにおもちゃをもっているからだめだとか。その一方でススキノ通いのチンピラさんが、交通費込みの生活保護を受けることができたりもする・・。
「役所の世話になって生きる」ことのつらさを分かっていれば、簡単に直税方式なんて口にしたりしないんじゃないかしら。保険料方式であることによって、措置ではなく契約としてセーフティネットを張ることができるのだから。
大雪ですー。すごいですー。
台風の日と大雪の日は、宅配ピザをたのむことにきまってます。(^.^)V
『メーカーのための業務委託活用の法務ガイド』(石嵜 信憲 編、宮本 美恵子著、中央経済社) を買いました。
業務委託や請負関係は、石嵜先生の独壇場ですね。他の弁護士の考え方も聞きたいところだけど・・。
アウトソーシングは、わが国の企業を再生させるためにとても必要だけれど、個人が働き手として幸福になるために相反する部分も多い。きちんと法制化して、お互いを支えられるようにしないと。
企業もこういうことするなら、採用でも正社員至上主義はやめてほしい。自分たちでつくりだしているんだから。
第1章 偽装請負が社会に提起した問題
第2章 労働法・判例法理に関する基礎知識
第3章 雇用社会の変遷と人材利用の変化
第4章 派遣・業務委託の区分
第5章 偽装請負の適正化策~適正業務委託以外の対応策検討~
第6章 適正業務委託の将来性~日本に物づくりを残すために~
今週末は、38度の熱と吐き気で最悪でした。民法も土日に終わらせようと思ったのに・・・。
わたしのまわりで、ウイルス性の胃炎が流行っているので、それかなー。医者にいったけど、パッとしない答えでした。
以前本ブログでご紹介しました『ダボス会議に学ぶ-世界を動かすトップの英語』 (鶴田 知佳子/柴田 真一、コスモピア)の続編として、『ダボス会議で聞く世界の英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一著、コスモピア)が発売されているのを店頭で発見、さっそく買ってきました。
本書は、ダボス会議のこれまでのスピーチ素材のなかから、ネイティブだけでなくノンネイティブも含めて20カ国26人の世界的リーダーのスピーチやディスカッションを取り上げています。テーマもグローバルかつ多岐にわたり、今日的話題がもりだくさん。以下、とりあげられているトピックを拾い上げてみました。
<アジア・オセアニア>
・アジアを動かす「ボトムアップ」の力-アジアは統合に向かうか?
・中国経済が抱えるふたつのリスク-保護主義と外貨準備高
・勤勉な国民性が鍵を握る-メリルリンチ副会長が語る中国
・インドの勢いを止めるものは何か?-インド屈指のグローバル企業インフォシス
・インドの地球温暖化対策-問われる途上国の責任
・ひとつになるアジア-ASEANの可能性
・テロとの闘いは、いかに世界を変えるか?-9.11はなぜ起きたのか
・インターネットの力を利用せよ-メディアの帝王が語る表現の多様性
<アフリカ・中東>
・国連は生まれ変われるか?-アナン前事務総長のメッセージ
・海外援助のゆくえ-アフリカ初の女性大統領
・「文明の協力」が実現した国-世界が見守るアフガニスタン大統領
・オイルマネーのゆくえ-最も熱い都市ドバイを誕生させた男
・迷えるアメリカ?-ライス国務長官が語るアメリカの自負と責任
<ヨーロッパ>
・9.11後の世界-テロとの戦い
・ユーロの力-欧州中央銀行トップが語る
・ヨーロッパの自由市場-郵政民営化を成功させたドイツ人CEO
・エネルギーの安全保障-ヨーロッパ最大のエネルギー企業ENI
・地球温暖化と石油燃料-巨大エネルギー企業ロイヤルダッチシェル
・ロシアの世界戦略-エネルギー資源問題の鍵を握るガスプロム
・「音楽の力」を信じる-世界最高のバイオリニスト、ヴェンゲーロフ
・「人間の安全保障」-人間を中心に据えた新たな可能性
これらの話題が、欧米のみからの発信ではなくて、世界の各国代表からの発信であるところに意味があります。「アメリカ英語」にペラペラになりたい方には本書は向きませんが、英語を用いて世界と伍していきたいと思うひとにはぴったりの教材です。わたしもこんな本つくりたいなぁ。
以下は版元ホームページにあった目次です。人名しかなくて、テーマが載ってないけど・・・。いいんですかね、これで・・・。
【序文】ダボス・日本・英語-今井義典(NHK解説委員)
【序章】
[日本]緒方貞子(JICA理事長)
【PART1】アジア・オセアニア
[中国1]朱民(中国銀行副頭取)
[中国2]成思危(全人代常務委員会副委員長)
[中国3]王建宙(チャイナ・モバイル会長兼CEO)
[インド1]ナンダン・ニレカニ(インフォシスCEO)
[インド2]モンテック・アルワリア(インド政府計画委員会副委員長)
[韓国]尹鍾龍(サムスン電子副会長兼CEO)
[フィリピン]アロヨ大統領
[マレーシア]マハティール前首相
[オーストラリア]ルパート・マードック(ニューズ・コーポレーション会長兼CEO)
【PART2】アフリカ・中東
[ガーナ]アナン前国連事務総長
[リベリア]サーリーフ大統領
[ヨルダン]ラーニア王妃
[アフガニスタン]カルザイ大統領
[UAE]モハメッド・アル・ゲルガウィ(ドバイ・ホールディング会長)
【PART3】ヨーロッパ
[イギリス]キャメロン(イギリス保守党党首)
[フランス]ジャン・クロード・トリシェ(欧州中央銀行総裁)
[ドイツ]クラウス・ツィムヴィンケル(ドイチェポスト会長)
[イタリア]ロベルト・ポリ(ENI会長)
[オランダ]イェルーン・ヴァン・デル・ヴェール(ロイヤルダッチシェルCEO)
[ロシア]アレクサンダー・メドベージェフ(ガスプロム副会長)
【特別編】
[アメリカ1]コンドリーザ・ライス国務長官
[アメリカ2]ウィリアム・マクドナー(メリルリンチ副会長)
[アメリカ3]ロバート・ゼーリック(世界銀行総裁)
[スイス]クラウス・シュワブ(世界経済フォーラム創設者)
[ロシア]マキシム・ヴェンゲーロフ(バイオリニスト)
●『ダボス会議で聞く世界の英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一著、コスモピア)
●『ダボス会議に学ぶ-世界を動かすトップの英語』(鶴田 知佳子/柴田 真一、コスモピア)
●世界経済フォーラムYouTube公式チャネル
http://jp.youtube.com/WorldEconomicForum
●世界経済フォーラムホームページ
http://www.weforum.org/