『儲かる会社は業務委託契約でリスクなく人材を活用する』 (吉本 俊樹、BMCネットワーク 著、アスカビジネス)
「雇用契約から請負契約へ。会社と社員の新しい関係。
人材は欲しいが、雇用のリスクに不安を感じていませんか? 社会保険、とりわけ厚生年金保険に加入せずにすむ働き方・働かせ方を提案。新しい雇用形態である業務委託契約社員を活用するためのガイドブック。 」(アマゾン解説)
人材の活用法としての請負ならいいけど、「厚生年金保険に加入せずに」とは。単なる社会的責任の放棄になるよ。
このまま進んでいったら、世の中に正社員も労働者もほとんどいらなくなるね。だれも年金払わなくなるし。社会秩序崩壊。作りなおせばいいという意見もあるでしょうけれど、それはそれで大きな転換ですね。
本書は社労士が執筆。労働法の専門家ではないのでご注意を。
『パート・契約・派遣・請負の人材活用』 (佐藤 博樹 著、日本経済新聞社)
「飲食店や小売店でのパート店長の登場など、多様化が進む人材活用のポイントをわかりやすくまとめました。特定のタイプの人材についての活用法を解説するだけではなく、さまざまなタイプをどのように組み合わせれば効果的かという視点から説明しています。法律知識についても、専門家でない読者にも理解しやすいよう、必要最低限のポイントに絞って解説しました。短時間社員制度や裁量労働制など、従来とは異なる正社員の多様な働きかたについても触れています。 」(アマゾン解説)
「業務委託社員」という使い方は、指揮命令関係が存在するものの言い方で、社会保険回避、労災回避の意図が見えすぎてしまうのでまずい言い方。脱法行為ととられかねない。「外部委託先」と言わないと。労働法分かってるのかな・・。しっかりしてください・・。
2冊とも、偽装請負等の騒ぎが起こる前の本ですので、このまま鵜呑みにするのはまずいです。ただ、こういった本をバイブルにして企業は「業務委託社員」を増やしていったようですね。わたしもフリーランスを目指していたけれど、どうなんだろう。都合良く使われてしまう可能性もあり、悩むところです。
どうも法律を勉強すると、労働を醒めた目で見ちゃうんですよね。いいのかわるいのか、なんともいえないかんじ。
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