社会人大学院生を終えて思うこと

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 最近、書くことがあまりにもないので、「社会人大学院生を終えて思うこと」というテーマで振り返ってみることにしました。

 わたしが大学院生になるなんて、ぜったいむりと思っていました。誰もがそう思うはず。仕事だけでもたいへんなのに、そんな時間はとれっこないはず。・・・と。
 でもね。働きながら大学も出たわたしだからこそ、いえることだけど、「大学より大学院のほうが社会人にとって通いやすい」ということです。夜間大学や通信制大学のように、社会人にも通える大学はたくさんあります。でも、大学は取得すべき単位が多い。180単位くらいでしたでしょうか。必要となるのは・・。
 それに対して、大学院は2年間で30単位程度とればいいんです。1年間で15くらい。そうすると・・4単位の授業なら4つですよ。どようびに4コマ入れたらそれでOKです。

 パワハラ、アカハラといわれる教授のいじめも、社会人にたいしては少ないと思います。わたしももし青年院生(うちの大学院では、いわゆるふつうの院生をこうよんでいます)だったら、つぶされてたとおもう・・・。社会人に対してはあるていどの線をひいて接してくれます。厳しいときもありますけどね・・・。でも、仕事で遅れたりといった、そういう理由はあるていど許してもらえるし。

 テーマも仕事に絡めると、書きやすくもなるし。まあ、仕事に絡めたくないから新しい勉強をしてるというのもあるんだけど・・。いろんな仕事をもったひとと親しくなって、ああでもないこうでもないと研究テーマについて話し合ったり、愚痴ったりして。楽しかったな。いまおもえば・・。

 政策の勉強をしてみたいと思って、「政策学校」を標榜しているところに通ってみたこともありましたが、あまりの質の低さに失望しました。どこがどう「策」なのだろうか、どこが「学び」なのだろうか。それで大学院の門をたたいてみようと思ったのがはじまりでした。財政学を学んだり、公共哲学を学んだり、やはり一定の基礎があってこその政策づくりといえます。

 修士論文のなかに、そういった成果をいかせたかどうかはなんともいえないのですが、きっかけにはなったかなと・・。
 行くかどうか迷っているひとは、ぜひトライしてみてください。(もしご要望があれば、研究計画書の書き方や対策なども書きます。)

今後やるべきこととしては、
・経済学、法学をしっかり勉強すること。政策の基礎だもの。
・数学もあなどれない。大学レベルの数学も、もういちど勉強しなおしたい。経済政策を語れるように。
・哲学、政治思想も大事。基本的な文献はしっかりよまないと。哲学は学問の基礎。
・フォーリンアフェアーズなど国際レベルの論文もよく読みたい。(大学院は地域政策専攻だったので)
・高校レベルの世界史をしっかり勉強しなおしたい。世界史がわかってないと政策研究は厳しい。
・英検1級をちゃんと取ること。留学の機会があったらひるまずに飛び込むこと。自分の専門分野に関することは、英語でもやりとりできるようにすること。世界中の人々に負けないこと。自国の文化や伝統などもしっかり話せるようにすること。第2外国語もがんばること。(英語圏以外にもフィールドをつくりたい)
・いくつかの学会に入会し、投稿すること。

・・・あたりかなあ。かなり欲張ってるけど。

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このページは、Masahiro Ohkuboが2008年2月17日 23:19に書いたブログ記事です。

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