以前、政策立案のワークショップを行った際に、「市民にも使えるわかりやすい政策評価の本はないですか」と訊かれたことがあります。そのときは、なかなかわかりやすくかつ実用的なものを思いつかなかったので、保留にしていました。いずれわたしが書きまとめようかとも思ってはいたのですが、それどころではなくて・・・。
最近、『エクセルで政策評価―すごくよくわかる実践的統計分析マニュアル』(多賀出版、佐々木 亮 )が出版されました。 本書では統計学の知識を、市民<議員・NPO・市民組織<行政官<コンサルタント・業者<各専門領域の研究者<統計学者 の第1~6水準に分け、第4・5水準(市民~行政官)までへの対応を目指しています。
「読みやすくする」「分かりやすくする」ことを前提としているため、本書は空白が多く、行間もかなり広くとっています。こういうデザインが好きな方もいるとは思いますが、本好きには向かないような・・・。組版を考えるのは難しいですね。いろいろな読み手がいますし・・・。
いずれにしても、市民活動や政策立案・評価に携わる方々にとって、わかりやすい入門書・実用書であることはいうまでもありません。機会があれば、一度お手に取ってみてくださいね。