『立法の中枢 知られざる官庁 新内閣法制局』 (西川 伸一、五月書房)を読みました。内閣法制局は内閣の意思決定にお墨付きを与えたり、 権威付けたりするほどの力を持ちつつも、一般には黒衣のように映る存在です。
歴代政権の憲法九条の解釈や、「自衛隊の合憲性」「周辺事態」「後方地域支援」の定義を裏付けてきたのも、この内閣法制局でした。
また本書は「内閣法制局」と銘打ちながらも、後半は議院法制局について論じています。議会の活性化のためにも議員立法が大切であり、 それを支える議院法制局の役割が必要です。ときには議院法制局の越権的ともいえる関与も指摘されています。
ダイオキシン対策法、PRTR法、臓器移植法など議員立法による立法過程についても触れています。(臓器移植法の事例については、 山本孝史議員による 『議員立法-日本政治活性化への道』 (第一書林)が詳しくとても興味深いです。)
議員を目指す方だけでなく、市民活動をされる方も、今後は市民立法が活発になると思いますので、本書はとても役に立つことでしょう。 私は2日間くらいで読んじゃいました。
いつも楽しく読ませて戴いております!今回の本は面白そうな本ですね!
昨年の菅先生の授業に内閣法制局出身の議員さんが来ていたので、内閣法制局の機能について多少興味があります。
機会があれば、読んでみたいと思いますので、また討論しましょう!!
こがらし2号さん、コメントありがとうございます。
この本のなかにも菅さんのお話がでてきましたよ。
議員立法や立法実務(政策法務)に関する本もいろいろ集めていますので、またご紹介しますね。こがらしさんがご存知の本や資料などもお教えいただければ幸いです。(^^)