税理士の原尚美さん の著書『ダンゼン得する 個人事業者のための会社のつくり方がよくわかる本』(ソーテック社) をよみました。
タイトルのとおり、個人事業主としてすでに事業をはじめられていて、そろそろ法人化したほうがいいのかな・・・と考えている方にはぴったりの本です。
このジャンルの本には類書も多いですが、本書は相当なボリュームで、関連する項目全体を網羅的にカバーしています。部分的にかいつまむように解説している本と比較しても、その情報量はかなりのものです。
そして、ほぼその全ての項目で、個人事業がよいか、法人(株式会社)がよいかについて比較がなされています。(税理士の先生が書かれた本ですので、節税の視点によるアドバイスがもっとも多いです。) 年収1000万のデザイナーさんの場合、2000万以上の料理店の場合、など商売の規模や種類によっても、そのメリット・デメリットを説明しています。税理士として実際にそのような相談にのっていた経験があるからこその、豊富な事例なのでしょうね。
いっぽう、わたしのような、「とにかく会社を作りたい」という起業家精神あふれるタイプや、独立志向のサラリーマンの方などにも、随所に役立つところがあります。会社の組織について、資金調達のしくみについて、決算について、税金について、などなど・・・。
内容だけでなく、本書のさまざまなところに見せるきめの細かさは、女性ならでは、とも、著者の人柄ともいえそうです。そういう意味でも、気持ちよくよめる本だと思います。
起業を検討されている方、法人化を検討している個人事業主の方、起業しちゃった方、などにはとくにおすすめです。ぜひ、よんでみてくださいね。
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