『夢を育てる』(松下幸之助、日経ビジネス人文庫)をよみました。
本書は、日経新聞のコラム「私の履歴書」を書籍化したもので、幸之助さんの自伝です。
自転車屋の丁稚奉公から始まって、電器店を創業する話、松下電器に週休2日制を導入する話、フィリップス社との提携の話など、たくさんのエピソードが詰まっています。
経営というものが、社会主義的なものの見方からすれば、疎ましく論じられることが多いのですが、幸之助さんの手にかかると、とてもさわやかなものになります。対立する概念もうまくまとめてしまう。人柄というのか、頭のやわらかさというのか。
誰もが、このひととなら、うまくやれるかもしれない、と思えてしまう。そんなしなやかさ。
たくさんの著書がありますが、本書もとてもよい本です。