ひさびさに大前さんの本を読んだが、これは面白かった。プーチンをはじめ、多くのロシア人は親日家であり、もし外国製品がいくつか売っているなかで選ぶとすれば、彼らは欧米製品より日本製品を好んで選ぶという。かたや、日本人のロシア観は、みなさんもご存知のとおり、北方領土を返さない、「旧敵国」。日露戦争の頃から、まったく印象が変わっていない・・・。
そして、他のEU周辺国よりもロシアのほうがEU加盟の可能性が高いとも。近隣の旧社会主義国やイスラム圏と比較しても「強いルーブル」と教育水準の高さから、その可能性を大前さんは推察しています。どうなのでしょうね。ソースがはっきりしていないし・・。
いずれにしても、いま、ロシアが熱い、ということで、ビジネスチャンスにすべきとのこと。
北方領土の返還に固執しないで、経済パートナーとしてロシアの開発に関われれば、うまみは大きいと。
このあたりは、北海道民の気持ちを逆撫でしそうですが。
佐藤優さんの本のように、過度に文化論に寄ることなく、読みやすいつくりです。佐藤さんの本も面白いですけれど。
ちょうど、ロシアについての自費出版のお手伝いをしていたので、ロシアについて興味があり、この本も読み始めたのでした。ロシアの旅行ガイドも買っちゃったし。シベリア鉄道の旅とか、行っちゃおうかな。
「大前研一、待望の書き下ろし最新刊!
日本人よ、今こそロシアとの新しい関係を構築せよ!
『チャイナ・インパクト』で旧来の世界観に風穴を開けた著者が放つネオ・パラダイム!
伸び続けるGDP、高い教育水準、EUとの接近、世界一の親日感情。ロシアはもはや「仮想敵国」ではなくなった。アメリカ経済が崩壊の危機に瀕している今だからこそ、日本人は対米一極の世界観を捨て、大国・ロシアに目を向けなければならない。
大前研一氏は1970年の初訪ソ以来、毎年のように彼の地に訪れ、その変化を見続けてきた。大前氏ならではの現地データを駆使した鋭い分析で、ロシアの最新事情を詳しくレポート。さらにロシアとEUの「知られざる関係」を明かし、10年後の世界のパワーバランスを完全予測する。本書を読めば、「ロシア・ショック」が「日本のチャンス」となる!」(「アマゾン内容紹介」より)
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