容器包装プラスチック中間処理施設の建設問題にみるリサイクル政策の諸問題について
0.はじめに
現在町田市小山ヶ丘地区では、容器包装プラスチック中間処理施設の建設をめぐって、自治体と住民が対立している。とくに、小山ヶ丘地区は、 八王子市とも隣接しており、大きな反発を引き起こしている。杉並区で1996年から稼動している不燃ゴミ圧縮施設 「杉並中継所」が、付近一帯の住民に呼吸困難、頭痛などの被害を起こしているとの指摘があり、「杉並病」と称されている。 この杉並病の問題が、小山ヶ丘の処理施設建設にも影響を与え、住民の反対運動の根拠にもなっているようである。
本稿では、小山ヶ丘や杉並区の問題を出発点としながら、プラスチック・リサイクルの諸問題について考えてみたい。