『仕事はストーリーで動かそう』(川上徹也、クロスメディアパブリッシング)をよみました。
ひらたくいうと、仕事をロジックや数字で進めるだけでなく、ストーリーや感動の力で進めましょう、ということです。タイトルのとおり、ではありますが・・・。
完璧なプレゼン、完璧な企画書を作った!と思ってもなぜか、お客の心、役員の心を動かせない・・・。ロジックも数字もしっかりと組んでいる・・・。それなのに・・・。
・・・なんて、わたしでなくても、多くの方が経験しているはず。
そこに足りないのは、「感動の力」「ストーリーの力」なのだと、筆者はいいます。
また、ストーリーテリングの手法は、相手や顧客を主人公にしなければならない。感動するのは、あくまで受け手。自分だけが感動して涙する状態だと、相手の心は動かない。
クールに相手の心に火を灯したい。
ボルヴィックのミネラルウォーターは、「1リットルの水が売れるたびに、アフリカで10リットルの安全な水が生まれる」という「1L for 10 L」というタイトルのストーリーをつけたことで、爆発的に売れたといいます。(これを「ソーシャル・マーケティング」というそうです。コトラーもいってますね。)
わたしとしては、これが、売れるためにしたかどうか、よりも、このようなゆめと一緒にものを売り買いできることがうれしく感じました。もはや、ものが行き渡り、ものあまりの時代です。どうせものを買うなら、ゆめと一緒に買いたい。だれかの幸せと一緒に買いたい。
「まいど、ありがとうございます」「おおきに」
これが、誰にとっての「ありがとう」で、「おおきに」なのか。それが問題。
ストーリーでする仕事には、そんな力を秘めている。ゆめを秘めている。
こんな本もたまにはいかがでしょう。
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