今日は大学近くの本屋で2冊の本を買いました。
1冊めは、『比較教育学―越境のレッスン』(馬越 徹、 東信堂)
本書は、大きく2部に分かれていて、第1部では比較教育学方法論、第2部は比較教育学研究となっています。前者では、現在扱われている問題群、これまでの研究動向、各機関・学会の位置づけ、ジャーナルについて、「地域研究」など。後者では、アジア(とくに韓国)における高等教育、歴史教育、留学生教育、エスニシティ・・など具体的な研究実践についてページを割いています。
2冊めは、『世界のシティズンシップ教育―グローバル時代の国民/市民形成』(嶺井 明子編、東信堂)
シティズンシップ教育は、ひらたくいえば日本の公民のことなんですが、グローバル化の流れのなかで、「市民とは何か」があらためて問われてきています。そんなことから日本の「公民」ももう一度意味を問い直している、というところでしょうか。本書では、本当に世界中の多くの国のカリキュラムについて紹介しています。担当執筆者によって、その深さは異なり、やや表面的な制度紹介に終わっているものもあれば、個別の事例を紹介しているものもあります。
私は日本・イギリス・アメリカくらいしかきちんと調べていなかったので、おおまかに各国の制度をつかむのに役立ちました。イギリスについては物足りないかも・・。
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