ようやく新しい学習指導要領が告示されそうです。2008年1月告示だとすると、2009年4月検定、2010年が教科書採択、2011年から新しい教科書が使われる流れになりますね。
指導要領告示からおよそ1年で教科書をつくるわけですから、5月くらいまでに内容を固めるための編集会議を行って、6月くらいからは編集会議を平行させながら、完全に制作作業に専念できるのは夏過ぎから(?)でしょうか。教科書編集者さんも大変ですね。
内容が1割増、ということは、上の学年にあったものが、下にさがっていくので、積み重なって、高学年では内容がかなり変わります。2年生の内容の1割が1年生に下がり、3年生の2割が2年に下がり・・・。6年生では半分ちかくが新しい内容に!?
あ、ちがった。時間数が1割増かー。そうすると内容は指導要領待ちですね。でも、詰め込み型への要請もあるだろうから。内容もそれに準じて増えるでしょうね。 時間数1割増で内容3割増とかいったら、現場は怒るだろうな・・・。小学校は問題解決型の授業を減らせばできるので、やりかねない。
できれば、総合的な学習は時間を設定するだけでなくて、クロスカリキュラーにできないかな。算数や国語の時間内で総合的な要素を取り入れるとか、総合的な学習のなかで算数や国語の時間数を取ったことにする、評価するとか。現行の総合学習もそういう要素はあるんだけど・・。他国ではその部分ではかなり進んでる。日本が遅れてるわけではないけど。
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2007103000822
「小学校301時間、中学360時間増=主要教科-新指導要領の審議まとめ・中教審」
「 学習指導要領の改定作業を進めている中央教育審議会(文部科学相の諮問機関)の教育課程部会は30日、改定に関する「審議のまとめ」で、国語や算数・数学、理科など主要教科の授業時間数を小学校で301時間、中学校で360時間増やすことを決めた。現行と比べ、小学校約10%、中学校で約12%増。「ゆとり教育」と授業時間削減の反省点を挙げ、学習内容も拡充する。
1980年度以降、減少を続けた授業時間は約30年ぶりに増加へ転じ、「総合的な学習の時間」を削減して、ゆとり教育からの路線転換が図られる。
中教審は来年1月をめどに、文科相に答申するが、今回のまとめとほぼ同じ内容となる見込み。文科省は今年度内に改定指導要領を告示し、2011年度から実施する予定。 」(時事通信)
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