フリーエージェントな社会
フリーエージェントな本をいくつか。まだ読んでないけど、どうなんだろう、って感じです。
自分のなかに、まだ迷いがあって。フリーな生き方について憧れがあったんだけど、じっさいに「業務委託社員」「請負社員」というものの使われ方が、結局は人件費節約なんだなと・・。
正社員が全てでもないしね。採る側が一番非正規雇用を差別してるんじゃないの・・。
● 『全サラリーマン社長化計画 (節税ブックス) 』(高橋 節男 著、辰巳出版)
「どこにでもいる普通のサラリーマンが、「もっと自分に合った働き方はないだろうか」と悩みながら、「サラリーマン法人」の社長として「進化」していくビジネスストーリー。社長という肩書きを手に入れ、年収大幅UP、節税も可能。なのに仕事はそれまでとまったく同じまま…。新時代を生きるサラリーマンのための、そんな夢のような新しいワーキングスタイル―「サラリーマン法人」。 その具体的な方法論、メリット、社会的意義等が、物語を追っていくことで自然に分かるようになる! 」(アマゾン内容紹介より)
企業にとっての節税じゃないのー。(-_-;) 編集プロダクション設立も、最初は業務委託社員からみたいだし、だめではないんだろうけど。うーん。よくわかんないや。
でも、実際には支払いも渋りがちだしね。
● 『わかりやすいサラリーマンの法人化計画』(瀬尾 正勝 著、二見書房)
「会社に雇われたままで本当にいいのだろうか? 週末企業やIC(インディペンデント・コントラクター)などが話題になっています。これらの多くは本業を続けながら本業と異なる仕事で起業するを説いています。しかし、サラリーマン生活何十年の中で培ったキャリア(経験や実績)をなぜ活かさないのでしょうか? そこで本書の新しい提案は、「サラリーマンの法人化」というビジネススタイルです。それは、現在の雇われる(雇用関係)働き方から自立し、法人対法人の対等な業務委託契約に基づく革新的な働き方です。30代から70代の生涯職業生活をいきいきと働くために、手取り収入26%アップの経済メリットの恩恵を受けながら、同時に「働きがい」を高めていきます。 」(アマゾン内容紹介より)
こっちもそうだけど。どうなんだろう。うーん。じぶん個人としては独立志向が強いけど、社会としてはいろいろ考えちゃう。
●『フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか』(ダニエル ピンク 著、池村 千秋 訳、玄田 有史 監訳、ダイヤモンド社)
「本書の著者は、米上院議員の経済政策担当補佐官、労働長官の補佐官、副大統領の首席スピーチライターを務めたのち、フリーエージェントになった経験の持ち主。フリーエージェントの実態調査をといったミクロな視点と、フリーエージェントが社会に与えるインパクトといったマクロな視点からの議論がほどよくミックスされ、社会の大きな潮流をとらえた論述となっている。
「いまの仕事が永続するなどと言える人はどこにもいない。誰もが『臨時』労働者なのだ」というとおり、現代の環境においては、企業に人生すべてを賭けることは難しい。しかし、日々問題にぶつかりながらも、自分らしい働き方を模索しているフリーエージェントたちの「証言」は、本書を生き生きと彩っている。また、成功しているフリーエージェントだけではなく、万年臨時社員として不当に搾取されている層についての論述も詳しい。 」(アマゾン内容紹介より)
政策的にどうなんだ!? ・・・というときには本書かなぁ。でもダイヤモンド社だから新自由主義立場だね。独立こそ究極の「解放」とも思えるし、そういういみではレフトからも都合のよいこともあると思うんだけど、どうなんだろう。いつもなやむ。ああなやむなやむ。
生き方としてみるか、社会としてみるかでもちがうし。