毛が抜けて泳げないペンギンに「ウエットスーツ」特注
めちゃくちゃかわいいニュース(^^
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毛が抜けて泳げないペンギンに「ウエットスーツ」特注
ウェットスーツを着用したピエール。毛が生え始めている。
毛が抜けてしまったピエールサンフランシスコ(AP) 毛が抜けてしまい、体温保持もままならず、水中で泳ぐことが難しくなったケープペンギンに、カリフォルニア・アカデミー・オブ・サイエンスが「ウエットスーツ」を特注した。これを着用したオスのピエール(25歳)は、体重も増えて毛も生え始め、元気に過ごしているという。
海で生活するほ乳類は、分厚い脂肪層を持つことが多いが、ペンギンは水を弾く羽毛で体温を維持している。そのため、毛が抜けてピンク色の地肌が見えてしまったピエールは、水に潜れないだけではなく、姿が違うためにほかの仲間から敬遠されている状態だった。
そこで、ピエールを担当する同アカデミーのパム・シャラーさんが、一計を案じた。
最初はピエールを温めるため、電球などを使ってみた。しかし、あるときふと、「人間は水に潜るときに、ウエットスーツを使う。だったら、ペンギンにも使えるんじゃないか?」と思いつき、ダイビング用品を扱うオセアニック・ワールドワイドに相談。
すると、同社のマーケティング担当テオ・テーテルさんが、「ペンギンは大体、20歳くらいまでしか生きないと聞いている。ところがピエールは、25歳だっていうじゃないか。ピエール専用のウエットスーツというアイデア、とてもおもしろいと思う」と、快く引き受けた。
シャラーさんは同社と何度も相談。試作を重ねてピエール専用のウエットスーツを作り上げた。
ウエットスーツを着せることで、仲間のペンギンがピエールを拒絶する恐れもあった。しかし、ほかのペンギンはピエールを受け入れ、仲良く一緒に泳いだという。
ピエールがウエットスーツを着るようになって約6週間が過ぎ、ピエールは健康を回復。体重も増え、毛も生え始めた。シャラーさんは、ウエットスーツのおかげで毛が生え始めたのかどうか不明だとしながらも、ピエールが快適に生活できるようになったことを喜んでいる。