論文指導と深川どじょう
土曜日は、論文指導を受けるため、大学院に行ってきました。「キミの文はすらすら読みやすいけど、論文はそれじゃだめだよ。悪文じゃないと。受動態で書くのが基本だよ。」
会社に入った頃の報告書や企画案に「~と思われる」「~といえるだろう」など客観的な書き方をしていたら、「これじゃ論文だよ。『~したい』など、自分の意志をもっと書かないと」と言われたことがあります。自分としては、客観的な推論によって導かれるほうがいいと思っていたのですが、そうでもないんだなぁと。
英語を教えていた頃、評論文の読み方・エッセイの書き方を勉強していたときに、It seems to beやshould be、could beなどの表現を見るにつけ、日本語の論文って結局英語の論文作法の焼き直しなんだなと思いました。英語は能動態でも客観推論ができるように助動詞や不定詞による表現があるけど、日本語にはそれがないから受動態連発になる・・・。
論文を書くというのは、その内容についての勉強だけでなく、日本語や英語の運用についても勉強になります。社会人大学院そのものの価値は学歴としては評価されないとしても、自分の職業上の業務が学術的な貢献につながり、それが学会のなかでの足跡になることなのでしょうね。
編集者としても、社会科学の論文の読み方や書き方が少しでもわかり、業務で携われる領域が広がったこともプラスになるかなと思っています。
論文指導のあとは、先生とゼミ同級生の某氏とともに森下のどじょう料理専門店「伊せ喜」に行きました。明治20年創業、伝統のどじょう料理が食べられます。私たちは先生のおすすめにしたがって、「どうぜう丸なべ」「骨ぬきどぜうなべ」を食べました。
丸なべのどじょうは、丸ごとたべられるように何時間もかけて煮込んだものが出されます。ただし、どじょうの姿がそのままなので、苦手な方も多いとのこと。
骨抜きどぜうなべは、どじょうの身を開き、骨を抜いた物です。丸なべが苦手な方むけに先々代が考案したとのことです。割り下で煮て、生卵につけて食べるすきやきタイプです。
雰囲気のあるお店なので、とても楽しいですよ。
■どじょう料理専門店「どぜう伊せ喜」
http://www.dozeu-iseki.com/
■食べログ.comの「伊せ喜」情報
http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002974/