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『トミーの夕陽』

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 だいぶ前に、スカパーのGLCチャンネルのアンケートに答えたのですが、 今日になって抽選に当たったというお手紙と賞品が届きました。その賞品が、左の「Tommy's Sunset」です。

 本書は、 『トミーの夕陽』(鶴島 緋沙子、柘植書房新社)を英訳したものです。この話は、山田洋次監督の 『学校3』のストーリーのもとにもなっているとか。(そのなかの2章を英訳したものだそうです。)

 自閉症の息子と母親の物語であり、そのモデルは原作者である鶴島緋沙子さん自身であるとのこと。 早速、 原作も発注しました。

 

 

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 中はこんな雰囲気です。表紙とカットは旦那さまがお描きになったそうです。英訳は、石川真弓さん、英文校正は、 『世界がもし百人の村だったら』のダグラス・スミスさんが担当されたとのこと。石川さんがたまたま本書を読む機会があり、ご自分から翻訳を申し出たそうです。
 本の世界は、地道な人と人との出会いから始まるものなんですよね。

 

 これを書いていて、思い出したのが、パールバックの 『The Child Who Never Grew』です。(邦訳は、『母よ嘆くなかれ』(伊藤隆二訳、法政大学出版局) パールバックも知的障害をもつ娘をもち、そのエピソードと内省が本書に描かれています。わたしの兄も知的障害をもっていて、 本書を母とわたしで回し読みしました。本書の、娘を施設に入れるに至るまでの話が、兄の施設入所のきっかけにもなったのでした。

 どちらも、もし機会がございましたら、読んでみてくださいね。ご感想をお聞かせいただければ幸いです。

■鶴島緋沙子さんのホームページ
 http://www2.ocn.ne.jp/~tommy1/

『トミーの夕陽』(鶴島緋沙子、柘植書房新社)

『The Child Who Never Grew』(Pearl S. Buck, Woodbine House)

『母よ嘆くなかれ』(パール・バック著、伊藤隆二訳、法政大学出版局)

『大地』(パール・バック著、新居格・中野好夫訳、新潮社)

『若き女性のための人生論 』(パール・バック 著、 石垣綾子訳、 角川書店)
 この本はとくに好きな女性に読んでほしい...。

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